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概要
次世代交通×エネルギープラットフォームで、新たな移送手段を創造。地域活性とエコ社会の実現へ
過疎化による交通インフラ衰退や、エネルギーコスト増加による経済の衰退といった過疎地域が抱える課題に対して、電気自動車(EV)・再生エネルギー・ブロックチェーンを用いて、次世代交通×エネルギーのプラットフォーム構築による新たな移送手段を創造し、地域活性化・エコ社会の実現を目指します。
背景
通学困難、高齢者の運転事故、交通機関の経営難。地方経済の悪循環にブレーキを
不採算性による公共交通機関の廃止に伴う通学困難などの交通弱者問題、また地域に交通手段がないことから自らの運転を余儀なくされた高齢者による事故は、大きな社会問題となっています。また、バス運転手などの移送人員不足や人件費と燃料費の高騰は、交通機関を運営する地方自治体や地域企業の経営を圧迫。さらには、商工業の中心である商店街の苦戦も重なり、地方経済の悪循環が各地で発生しています。 そんな中、2018年9月、北海道胆振東部地震により発生した北海道全域の大規模停電では、再生エネルギー活用を含めた、地方におけるエネルギーマネジメントの重要性をあらためて認識させました。
ISOU PROJECTが目指すところ
自治体が社会インフラおよび環境において持続可能な社会を創造する

- 公共性の高い交通インフラが整った安心した暮らし
- 商店街/病院など生活基盤が衰退しない街づくり
- 地元の再生可能エネルギー源活用等による地産地消の促進
- 地域電力(新電力)事業化による電源構成の選択権の確立
- ガソリン車からEV車への転換による環境汚染への配慮
- クリーンエネルギーの積極的な活用によるエコ社会の実現
数十年後の世界ではなく、現在の制度・ルールに則り、最新テクノロジーの活用による近未来型の社会づくりの支援につなげ、また、企業主導による新たなサービス提供ではなく、地域住民・自治体が自走・自立できる全員参加型プロジェクトによる環境の構築を目指します。
2019年夏、実証実験を実施
北海道・厚沢部町を舞台に、無料のバスが走る

2019年夏、北海道厚沢部町にてISOU PROJECTのフェーズ1となる実証実験を行いました。
期間:2019年8月19日(月)~8月30日(金)
対象地区:厚沢部地区(美和/富栄/緑町/本町/新町/赤沼町/上里/滝野など)
EV:NISSAN e-NV200(7名乗りワゴン)× 2台
なお、8月26日から29日までの4日間は、行政・企業・メディアの方向けの現地視察も開催。乗車・配車体験、次世代EV「SBX」の展示、運行状況のモニタリング、地域通貨付与のデモンストレーションなどを視察者の方々にご覧いただきました。当日のレポートはこちらからご覧ください。
今回の厚沢部町での実証実験は、ブロックチェーンで地域通貨を発行し、住民はその地域通貨でEVバスを利用できるというものです。
事前登録をした住民は、スーパー・役場・郵便局など町内の施設を利用した際に、専用ICカードか専用アプリで地域通貨を獲得。この地域通貨は、地域住民の移送サービスのみに利用が制限されており、住民はEVバス乗車の際の運賃として、ICカードかアプリによって地域通貨の支払いを行います。なお、EVバスの呼び出しはアプリ上からのリクエストに加えて、電話による自動音声システムからも可能とし、お年寄りの方にも利用いただきやすい環境を整えました。また、ISOU PROJECTでは「エネルギーの地産地消」も掲げており、EVバスの動力には町が持つ再生可能エネルギーを活用しています(実証実験では、仮想的に証明)。
オフィシャルムービー
厚沢部町、TIS、INDETAIL、各キーマンが語るISOU PROJECT
厚沢部町の豊かな自然風景からスタートするオフィシャルムービーでは、厚沢部町長、INDETAIL代表・坪井、TIS株式会社 砂山氏の3名のインタビューを収録。町長からは、町が直面している地域インフラへの課題、代表・坪井からは、当プロジェクトを着想するにいたった経緯、そして砂山氏からは、実証実験で得られた手応えや他の自治体への展開可能性などが語られます。
また、実際に町民の方がサービスを利用する様子も撮影し、電話で配車予約をし、地域通貨で電気自動車に乗車するシーンなども見ることができます。
ISOU PROJECT推進協議会
INDETAILとTIS株式会社は、実証実験推進/事業展開準備(次フェーズ)/情報発信の3つを目的に、「ISOU PROJECT推進協議会」を設立。賛同する企業や組織を募り、その実現を推進していきます。官民で協働し、それぞれの強みを生かした次世代交通・エネルギーインフラ構築を通じた、地域課題の解決に努めてまいります。








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