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北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム 参加レポート

2017.11.17

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム01

北海道科学大学の開学50周年を記念して行われたシンポジウムに、弊社代表取締役の坪井大輔がプレゼンターとして参加させていただきました。
本日は、本イベントの様子をレポートいたします。

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム 実施概要

公式ページ:http://www.hus.ac.jp/50th/report/171112.html
日時:2017年11月12日(日) 午後2時~4時20分
会場:札幌パークホテル 3階 パークホール(札幌市中央区南10条西3丁目)
主催:北海道科学大学
共催:北海道新聞社
後援:北海道、札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会、小樽市、網走市、幕別町、新ひだか町、上富良野町、猿払村、北海道科学大学同窓会・北海道工業大学同窓会「雪嶺会」

会場の雰囲気

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム 会場の様子

会場は札幌の中島公園駅近くに佇む伝統のある「札幌パークホテル」。
天井が高く開放感溢れる広々とした会場に、開場と共に多くの人が着席し、招待客や教職員合わせて900名以上の参加者で、開演前にほぼ満員に。
開演前から会場はかなりの熱気に包まれていました。

オープニングムービーの荘厳な雰囲気で始まる

司会から開演の挨拶の後、大学の誕生と歴史を振り返るオープニングムービーからスタート。
北海道科学大学の歴史を紐解くと、北海道を走る自動車がわずか136台であった、大正13年8月 伏木田隆作氏が時代に先駆けて設立した「自動車運転技能教授所」が起源となっています。

昭和28年1月 国内初となる「学校法人自動車学園」への組織変更認可を受け、「北海道自動車短期大学」、「北海道自動車学校」を開学。昭和42年 「北海道科学大学」の前身である「北海道工業大学」が手稲の地に開学しました。

以降、「北海道科学大学」の卒業生は3万2千名あまり。INDETAIL代表・坪井もその中の1人であることを考えると、いま第一線で活躍する多くの人材を排出してきた長い歴史があることが伺えます。

基調講演:手嶋 龍一 氏「北の大地、新たな指針を探る」

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム 手嶋氏
基調講演では、北海道出身の手嶋 龍一氏が登壇。

手嶋氏は元NHKワシントン支局長を努められ、外交ジャーナリスト、ノンフィクション作家として、テレビのドキュメンタリーやコメンテーターとしてもご活躍されております。

「本日のシンポジウムでは、過去50年そしてこれからの50年について、皆さんと共に考えていきたい」と、力強い言葉で始まり、最初に手嶋氏が経験したひとつのエピソードがご紹介されました。

「もし私たちが独立北海道の大統領であったら」

それは9.11事件の起きた2001年頃。当時手嶋氏はワシントンD.C.で、ブッシュのイラク戦争最前線の取材にあたっており、現場は重大な局面を迎えていました。

その取材の真っ只中で、母校の中学校から開学80周年を記念して講演依頼があったとのこと。

最初は断ろうと思ったそうですが、4人の生徒が考えたというテーマがあまりにも魅力的で心を動かされ一時帰国を決意し、依頼を受けられたそうです。

そのテーマは「もし私たちが独立北海道の大統領であったら」。

「独立北海道」のキーワードは「自己決定権」です。「自己決定権」を行使することは「自己破滅権」を行使することでもあるということ。しかしその権利行使があってこそ「独立」「発展」へ結びつくことを示唆し、「自己決定権」の重要性を示すディスカッションをした、というエピソードをお話しされました。

東アジア情勢について

続いて、本日の主催者からの依頼テーマとのことで、今現在、手嶋氏が最前線で取材をされている、緊迫した東アジア情勢についてお話しくださいました。

トランプ政権の今後の作戦の方向性とは何か?
中国の「真珠の首飾り」軍事戦略を解説し、脅威について示唆しました。また、そこに対抗する「開かれたインド・太平洋戦略」については、インド・オーストラリア・日本とアメリカの広い同盟関係によって対抗、一帯一路の連携により対抗していくのだ、と力強く解説くださいました。

結び:北海道の「いま」

そして、結びとして再び北海道の話。

いま世界中から日本中から最も注目を集めている会社、組織はどこか知っていますでしょうか?という問いかけを元に、「ノーザンファーム」という企業を例にとり、北海道の「いま」を踏まえ、これからの50年に向け、私たちが成すべきことを提起していました。

いまの北海道は人口減少という大変厳しい状況にあるが北海道は潜在力を持っている、発想こそが重要で、北海道科学大学はその大きなきっかけとなると、躍動感を持って伝えていました。

パネルディスカッション

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム 06
続いては、パネルディスカッションです。

UHB北海道文化放送の松本アナウンサーが、ここからコーディネートを務めます。コーディネーターの「私は文化系なので、[科学]というものについて詳しくお話を伺っていきたい」と始まったディスカッション。
そのスタートから、手嶋氏が「ひとつ大きな間違いである」と、指摘をしました。
「科学」と言うと「科学技術」など狭義の意味で使われることが多いが、本来は「ロジカルに解を導いていくことが科学である」と伝え、参加者一同「科学」の本質について再認識する重要なテーマの提起となりました。

パネリスト紹介

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム03
まずは各パネリストが自己紹介を兼ねて、北海道の現状(経済、産業、文化など)についてや北海道をどう捉えているか、どう感じているかをお話しされました。

株式会社アミノアップ化学 代表取締役会長 小砂 憲一 氏

アミノアップ化学の設立経緯をご紹介され、これからは付加価値をつけていかなければならないと強く訴えました。

小松建設株式会社 代表取締役 小松 幸雄 氏

北海道科学大学の卒業生でもある小松氏は、ミュージシャンとして全国デビューの経験があり、「安全地帯」も同期デビューだという驚きのエピソードも。
小松建設の本社がある伊達市の人口減少に対し今後自分がやるべきと考えていることについて意気込みを語りました。

株式会社INDETAIL 代表取締役 坪井 大輔

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム02
北海道の地方都市における課題の本質として、ミッション無きパブリックマネジメントを掲げました。今後地方都市は、新たなミッションを再定義しなければならないこと、いまの北海道は、ターンアラウンド(事業再生)ではなくリバイバル(変革)が必要であると自論を展開。そして「リバイバルはベンチャー企業が起こす。つまりベンチャーや起業家となる人材の育成が地方都市の発展につながる」と訴えました。

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム04
代表・坪井の発言が終わると拍手が起こり、ベンチャーの力で地方都市を元気にしたいという坪井の熱い想いが伝わったのではないかと思います。

北海道科学大学 未来デザイン学部 4年生 吉尾さん

在学生代表として参加された吉尾さんは、「今日は勉強させてもらいます!」と元気良く意気込みを語り、今回のテーマに関して調べてきた内容として、高齢者の労働人口数値や労働意欲について語り、本日のディスカッションではそのような数値を踏まえて皆さんのお話を聞いていきたいと自己紹介をされました。

学校法人北海道科学大学 理事長 苫米地 司氏

北海道科学大学の生徒の例を紹介し「科学」を理系だと捉えている人が多い、という問題提起をされました。また、北海道科学大学グループがこの先50年後の創立100周年に向けて、学ぶ学生や地域社会に対する「約束」を法人全体で共有し、誰もが同じ想いで活動を続けるための指標として「ブランドアクションブック」を紹介し、ビジョンの実現に向けた取り組みを行っていることについてお話しいただきました。

「北海道がより発展、成長していくには何が必要か、どうすれば良いのか」

ここからは「北海道がより発展、成長していくには何が必要か、どうすれば良いのか」をテーマに、手嶋氏が「フロンティアスピリッツが重要である」と断言したのを皮切りに、パネリストたちが熱い議論を交わしました。

アミノアップ化学:小砂氏

  • 全道の大学に呼びかけをしている
  • 金融面人材面で支援していこうとしている
  • 北海道は廃業率が高く、開業率が低いことが問題である(そして北海道のGDPの図を表示)
  • なぜGDPが減っていると思いますか?と会場に問いかけた
  • 北海道のGDPが減っている理由は、単に公共事業が減っているからと端的に言い切る
  • 若者たちが活気を持って、起業やベンチャーなど新たな事業を生み出していくことが重要=「ニューフロンティア精神」
  • その事業化を具体的にするため支援をしていくと意気込みを語る

INDETAIL:坪井

北海道科学大学 開学50周年記念シンポジウム 坪井大輔

  • ベンチャーにこそ投資をすべき
  • そして大学からその起業家を育成すべき
  • いまは社会インフラと経済インフラに距離がある
  • その距離をぐっと縮めていくことが重要である
  • 小松建設:小松氏

    • 伊達でのベンチャースピリットここにあり というお話を紹介
    • 伊達市の道の駅のユースケースを解説
    • 国に依存することなく、産学連携でメイドイン北海道を全国・世界へ輸出
    • 国からの補助金頼りの施作が北海道経済の歴史だが、自分たちでコツコツやることが今必要である

    手嶋氏

    • 人的な投資が必要、これは実は世界的な研究成果が出ている
    • 例として、日本の経済産業省
    • 経済産業省はさまざまな産業に投資をしている
    • しかし経済産業省(通産省)は、本当の役割を果たしていない
    • 通産省の歴史上、ひとつだけ産業に投資していない分野がある
    • それは、印刷産業
    • しかし、結果世界的に成長し、結果的に印刷産業は日本が世界一
    • 新しいマーケットをどう作り出していくのか それが重要なのである!
    • お役所はただひたすら「邪魔をしないでいただきたい」
    • お役所は新たなマーケットを切り開く、単にこのことに賛同し支援してほしい
    • 例としてひとつあげる
    • 『クロネコヤマトの宅急便』の生みの親である小倉昌男さんは、戦後の日本に真の新たな役割を与えた英雄
    • クロネコヤマトは今日の日本になくてはならない産業と市場を作り出した
    • 新しい未来を創り出す力が今求められている

    北海道科学大学:苫米地学長

    最後にまとめとして、官依存から脱却した民力の活性化が重要であると締めくくり、2時間20分におよぶ『北海道科学大学開学50周年シンポジウム』は、盛大な拍手をもって無事終了いたしました。