- 2016.03.17
- 技術ブログ電子工作
【準備編】Raspberry Piで作ろう!手作りスマートミラー
別の記事で触れられていますが「ハードウェア・組み込み部」の部長としてひっそりとRaspberry Piで遊んでいるtacckです。
こんな感じ。
そんな中、こちらの記事の「スマートミラー」というものを弊社の広報から教えてもらいました。
「これは面白そう!」と、私の中で話題となったので、実際に自分で作ってみることにしました。
第1回:準備編 ←今ここ
第2回:センサー編
第3回:コンテンツ作成編
第4回:完成編
目標
Raspberry Piを使うので、せっかくならユーザーが操作できるインターフェースを付けようと思い、
「タッチで操作できるスマートミラー」
を目標とします。
より具体的には、
- 鏡越しに情報出力
- (全面だと大変なので)鏡の一部をタッチしてコンテンツ変更
を行えるスマートミラーを作ってみたいと思います。
制作方針
上記の目標に沿って、まずは入手するアイテムの検討を行います。
まず必要なのは、
- Raspberry Pi
- モニター
- マジックミラー
- タッチセンサー
ですね。
これらを入れるケースをどうするか、ということもありますが、まずは動いて使えるものを作る方向で進んでいきます。
制作
その1 モニターとマジックミラー
今回は、第一弾として液晶モニターの入手と、マジックミラー越しに画面表示をやってみたいと思います。
画面は、大きすぎず、小さすぎず、のお手頃なサイズとして10インチ程度のものを探し、こちらを入手しました。
参考:
制御ボード詳細 http://www.vslcd.com/Specification/M.NT68676.2A.pdf
液晶パネル詳細 http://rabbit-note.com/wp-content/uploads/2014/08/B101UAN021.pdf
10.1インチながら、WUXGA(1900x1200)の解像度で非常にキレイです。
MacBook Pro 13インチに接続し、並べてみました。サブモニターとして使うとちょうど良いサイズです。
ただし、電源にAC12V必要なため、Raspberry Piとあわせて電源が2種類必要になります。
こちらは、画面サイズが7インチですが同じくWUXGAの解像度であり、電源もUSBで供給できるので、Raspberry Piと電源をそろえることもでき、持ち運びもしやすそうです。
今回は、持ち運びはあまり考えずに、「扱いやすい据え置き」、という観点で10.1インチのモニターで進めていきます。
では、こちらの液晶モニターにマジックミラーを被せるとどうなるか見てみましょう。
今回は「はざいや」さんという、アクリル素材の販売会社さんを利用させていただきました。
こちらで、マジックミラー加工したアクリル板を購入しました。
被せる前にRaspberry Piをモニターにつないだ状態。
マジックミラーを被せた状態。(モニターの電源オフ)
マジックミラーを被せた状態。(モニターの電源オン)
マジックミラーの裏側全体が暗ければ、きちんと鏡っぽくなりそうです。
そのうえで、モニターの電源が入っていればモニター部分はきちんと映るので、ベースとして問題はなさそうです。
次回はセンサー編として、タッチセンサーを利用できるようにしたいと思います。