ブロックチェーン・AI・システム開発の株式会社INDETAIL

かんばんを使ったタスクの見える化 〜プロジェクト編〜

2015.01.20
suzy

私が携わっているプロジェクトでは、昨年の秋頃から「かんばん」を導入しました。
本社オフィスの西側奥の壁に、誰でも見えるような形で貼り出しています。

kanban

かんばんの構成と運用

かんばんの構成と運用は、以下のようにしています。

●左側のブロック(TODO)・・・プロジェクトで今後取り組む予定のタスクを、優先度順で上から並べる。次のイテレーションで対応予定のタスクは、ブロックの右側に移動しておく。
●中央のブロック(Doing/Done)・・・各メンバーの作業中タスクを、進捗の時系列で左〜右に並べる。作業中の場合はDoing、レビュー依頼を出す時は、レビュアーの列のDoneに付箋を移動。
●右側のブロック(リリース済/Try)・・・リリース済のタスク。次のイテレーションが始まる前に、このブロックにある付箋を使って、振り返りを行う。下半分には、リリース後の振り返りで挙がったTODO(KPTのTry)を貼り出し、定期的に取り組み状況の確認をする。

導入のきっかけ

かんばん導入のきっかけは、主に以下の目的からでした。

プロジェクトの全体像を見える化したい
このプロジェクトは、ウォーターフォール型開発ではなく、イテレーションを繰り返しながら機能追加・改善を繰り返す、アジャイル型に近い進め方をしています。そのため、プロジェクトの全体像が見えにくい(明確なゴールがない)という課題がありました。
プロジェクトとして抱えているタスクの量や流れを見える化することで、計画も立てやすくなり、着実にタスクを消化しているという達成感も得られやすくなったのではないかと思います。
メンバー全員で、各メンバーの作業状況を共有したい
プロジェクトの特性上、1つのタスク(機能開発)を分業で対応する必要があるので、他メンバーの作業状況の共有が必須でした。
関連する作業には、付箋に同じマークを書いて紐付けを行うなど工夫し、自分の作業がどこに影響するのかを把握しやすくしました。これにより「この作業が終わらないと、Aさんの次のタスクに影響があるから、優先度を上げて対応しよう」といった判断を、作業者自身が、かんばん上の情報からできるようになります。

あえてアナログな紙媒体を使う

かんばん型のタスク管理ツール(Redmine Backlogs、Trello、Pivotal Trackerなど)も多く出ているなかで、あえてアナログな紙媒体にしたのにも理由があります。

●朝夕の定例会で、かんばんを見ながらメンバーと顔を合わせて話すことができるので、色々な気づきが得られやすい。
●自分で付箋を動かすルールがあるので、作業状況に動きがあった場合、自然とかんばんに人が集まる仕組みになる。そのため、他のメンバーが「その作業の続きは自分なのだけれど、もう終わったの?」「次の作業は決まっている?」と声を掛けるきっかけを作りやすい。

付箋の管理が大変など、紙媒体ならではの不便さもありますが、上記のメリットを考えると、私達のプロジェクトでは紙媒体での方が合っていると感じています。

運用を通して見えた、今後の課題

かんばんを導入してから、メンバー全員から様々な意見や提案が挙がるようになりました。

●「付箋が動いていないけれど、進捗はどんな感じ?」
●「Bさんにレビュー依頼が集中しているけれど、自分のタスクは大丈夫?」
●「Cさんの列に付箋がないけど、何の作業をしているの?」
●「Redmineと二重管理にならないよう工夫したい」
●「KPTのTryに動きがない、前回のリリース後の振り返りを忘れていないかな」

これらは、タスクの見える化により、気づきのチャンスが増えた事による効果が何より大きいと感じています。

今後の課題として、工数の予実管理など定量化が必要なものに対して、かんばん+αで、どのように効率よく管理・運用していくかを考える必要があります。
今までと同じようにメンバー全員で、自分達に合った方法を模索していく予定です。

方法論としてのかんばんを学びたい方へ

私達の場合は、ほぼ自己流でかんばんを運用していますが、導入前に書籍や勉強会で学習をするのも良いですね。以下に、いくつか書籍をご紹介します。

カンバン ソフトウェア開発の変革
http://www.amazon.co.jp/dp/4897979579

リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営
http://www.amazon.co.jp/dp/427406932X

最後に

今回のブログはタイトルにもある通り、プロジェクト視点でのかんばんの運用について書かせていただきました。私達と同じような課題に悩んでいる方は、課題解決の一つの選択肢として、かんばんにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

次回は「個人編」として、個人のタスク管理にかんばんを導入する際のtips(ツールや運用ノウハウ)を書いてみる予定です。

suzy Kawasuji Marie

INDETAIL には珍しい文系出身。初心者向け Raspberry Pi ネタと、色々な開発 tips を書いています。最近のおすすめマンガは「恋は雨上がりのように」。心が洗われます。

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