ブロックチェーン・AI・システム開発の株式会社INDETAIL

【人事が考える】AIはHR領域にて「ヒトの成長機会の構築」ができるか

2018.12.13
くろいしみゆき

※本記事は、INDETAIL Advent Calendar 2018の一環として投稿しています。


ヒトのハートを花で表現

こんにちは、大学・企業において個人・組織の人材育成に係るシステムやカリキュラムを構築をしてきたくろいしです。私は社内で一番ITに疎く、いつもエンジニアさんの力を借りなければ何も出来ません。

この度は、INDETAIL Advent Calendar 2018間違えて参加してしまい本当に後悔しました。ごめんなさい。来年は間違えないように気をつけます。

さて、間違ったとはいえ書きたい気持ちはあるので書きます。

HR領域における「ヒトの育成」と人事担当の苦悩

エンジニアさんには聞き慣れない言葉かもしれませんが、HR(Human Resources)領域とは、人材を単純な労働力として捉えるのではなく、大切な資産として捉えて、企業の経営のために効果的に活用する領域です。また、人間は育成することが可能な資産です。人材に対して適切な教育を行うことで、個人・組織の可能性を広げることができます。

こと「ヒトの育成」に対して、多くの人事担当者が頭を悩ませています。

例えば大学においては、学びと実践の反復学習、アクティブラーニングの効果に期待を寄せているし、社会の変化にいかに取り残されず、最新のより深く学術的な学びを与えられるかについて、多くの教授は日々額を寄せて議論していることでしょう(私はそのように信じています)。

企業においても、コンピテンシー、動機付け、コーチング、EQ(感情知能)など、数えきれない程の人事制度の指標となる基準が存在します。人事担当者の中には、これらの指標をどのように扱っていいかわからず、なかなかベストな選択にたどり着けない方もいるでしょう。会社によっては、疲労困憊した人事担当者をターゲットとした、「コンサル」や「セールス」に人事制度を任せてしまうこともあるのでは?と心配になります。

AIの分析は、HR領域のデータを扱えるか

HR領域のデータ分析

あくまでも私の主観を述べてみようと思います。
(のちに社内の優秀なエンジニアから指摘や教示をもらい、「へーっ」と言う光景が容易に目に浮かびますが・・・。)

私が聞いたところによると、AI分析は、単体の要素だけでなく複数の要素を組み合わせることができるとのこと。それならAIは、「ある目的に対して、効果的な手段の提案ができるのでは?」と考えています。

もし、「コンピテンシー×思考行動」が正確に分析されたとすれば、企業が伸び続けていく戦略的人員構成は容易に、しかも確実に実現できることでしょう。

ひとつ例を挙げると、営業成績の定量的パフォーマンス向上を目標にして人材を採用・教育したいと考えている場合、成果目標ではなく学習目標を設定すると良い結果や狙った効果を得られる、というのが一般的な見解です。これはひとつの要素に対して、ひとつの回答を人間が提案したものです。

AIが複数の要素を組み合わせて分析できるのであれば、次のようなことが可能になるのではないでしょうか?

ヒトが「ある特定の成果を上げたい」という質問をAIに投げかけます。
AIはそれを分析して「具体的に何を学んだらよいか」をいくつか提案してくれるのです。ついでに、人材教育に関するeラーニングや近々開催予定の講座、資格の学校の情報までも提案してくれそうですね。

私が思いつくだけでも、AIの活用方法がポンポン出てくるのだから、とっくに世の中では便利なサービスが提供されているのでしょう。AIの悪口を言っているのではなく心からすごいなぁと思っています。

HR領域でAIがヒトの分析能力を超えるには

ヒトの成長機会の構築をし、提案するためには、

  • 知的感性
  • 対人関係
  • 内面性
  • 動機
  • メタ認知
  • 思考行動

などの特性を、会話や仕草、行動、キャリアから読み取り、考える必要があります。

長年HR領域にて人事を担当してきた私でも、面談や分析に1時間以上かかってしまいます。相手によっては、セッションを数回に分けて行うこともありました。

100人100通りの成長機会を形成する発端や過程があり、さまざまな外的要因や環境の変化という要素が加わることもあります。(本質的には変わりませんが、時には欠ける要素もあります。)

このように、変幻自在で複雑怪奇な「ヒト」を「視る能力」がHR領域には求められています。

他者との深い関係性の中で、初めて出くわす内的・外的事象を試行錯誤し、ときにはもがきながら成長方法の「解」を求め続けます。ヒトは奥が深いですね。

人事担当者は、そのヒトだけにフィーチャーした効果的な化学反応の元を掴んでおいて、そのヒトにしか作用しない化学反応のタイミングをみて成長機会の設計や仕掛けを行います。

AIがHR領域を担っても、「ヒトが本質的に望む成長機会の構築」をしてほしい

ヒトの成長のイメージ

試行錯誤しながら経験を積む必要があるHR領域ですが、対象は「ヒトの人生」です。私は、「失敗は絶対に許されない」と肝に銘じています。

それでもこのご時世、私は「HR領域の仕事がAIに取られてしまうのでは?」と思っています。

ただしAIさん!その時には、「目の前のヒトが、本質的に望む成長機会の構築」が出来る技術(役割)となって、「ヒトの人生がかかっている」ということを肝に銘じながらHR領域を闊歩して欲しい(できれば、私がリタイアした後に・・・)

くろいしみゆき

ペットは、ぶたのぶぅたさん6歳です。50Kgを超えました。これからもすくすく大きくなります。

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