ブロックチェーン・AI・システム開発の株式会社INDETAIL

クリティカルパスを考える

2014.06.12
michiya

「妥当な計画ができれば、プロジェクトは半分成功したようなもの」と言われるくらい、
正しい計画とそれに基づく管理は、プロジェクトを成功に導く道筋をつけてくれます。

今回は、そのプロジェクト計画の中でもスケジュールとマイルストーンを明確化する為に役立つ、
クリティカルパスを考えます。

PDCAサイクル

理想的な業務の流れは、
「計画・準備(Plan)」「実行(Do)」「確認(Check)」「修正(Action)」で進めることです。

これは、「PDCAサイクル」といいます。

常に入念に準備と計画を行い、計画の元に実行し、実行した結果を確認します。
そして、結果から得られる改善点を修正、次の業務に活かします。

この流れを基本として考えます。

今回は、このPDCAサイクルのうち「計画・準備(Plan)」を取り上げます。

プロジェクト開始時には入念に準備を

失敗するプロジェクトの多くは計画が不十分なことが多いと考えています。

不十分な計画の中で、日々発生する問題に対して必死に取り組みます。
プロジェクトを率いるリーダーはこの対処に奮闘します。

本来、リーダーは常に問題を解決するためだけに居るわけではなく、
プロジェクト成功に向けてメンバーを纏め、引っ張っていくことが役割です。

頻発する問題解決だけに従事せず、プロジェクト全体をコントロールすることが責務です。

そのため、あなたがプロジェクトリーダーに任命された場合、
しっかりとプロジェクトの準備と計画をしてから実施することをオススメします。

クリティカルパス

プロジェクト計画には以下の様な観点があり、沢山の計画を立てる必要があります。

  • 全体スケジュール(WBS)
  • コスト管理計画(見積もりと予定工数)
  • 要員計画
  • 品質保証計画
  • リスク管理
  • 課題管理
  • ステークホルダー
  • 目標設定
  • 会議体計画
  • 構成管理計画
  • スキル育成計画(教育)

そのうち、スケジュールとマイルストーンを明確化する為に役立つ、
クリティカルパスを考えます。

クリティカルパスとは・・・

プロジェクトの各工程を、プロジェクト開始から終了まで「前の工程が終わらないと次の工程が始まらない」という依存関係に従って結んでいったときに、所要時間が最長となるような経路のこと。
クリティカルパスに含まれる工程に遅延が発生すると、その分だけプロジェクト全体のスケジュールも遅延するため、クリティカルパスに含まれる工程は特に遅れてはならない重要な工程として重視されることになる。

とあります。

つまり、プロジェクトの開始から終了までの間、
「前の工程が終わらないと次の工程をはじめることが出来ない」
という連続した工程の最短距離ということです。

料理を例に考えてみましょう。

プロジェクト:カレーを作る(プロジェクト名はカレープロジェクト)

カレープロジェクトでの作業は以下です。

  1. 野菜の下ごしらえ
  2. カレーを調理
  3. 食器の用意
  4. 米を炊く
  5. 盛り付け

このうち、「野菜の下ごしらえ」は必ず「カレーの調理」の前にやります。
(切っていないタマネギをまるごと使うことはないですよね?まるごと使うととても食べづらいですね。)

また、「食器の用意」と「カレーを調理」と「米を炊く」の工程の後に「盛り付け」をします。
(食器が準備できていない状態でカレーを盛り付けるとテーブルが汚れてしまいますね。)

つまり、次の図のようになります。

curryProject

この図から、カレープロジェクト全体の納期を決めているルートが見えてきます。

例えば、「米を炊く」のに60分かかり、その他の作業は10分かかるとします。

たとえ、料理人ばりの包丁さばきで「野菜の下ごしらえ」と「カレーの調理」を20分で完了させたとしても、
「米を炊く」には後40分残っており、「盛り付け」もできません。

そう、いくら「米を炊く」と「盛り付け」の作業を急いで完了させても、
全体にかかる時間は変わりません。

この時、カレーライスプロジェクトの納期は「米を炊く」と「盛り付け」の工程が決めてとなります。

curryProjectPath

これが『クリティカルパス』です。

ある工程が終わらないと次の工程に進めない。
これはプロジェクトを進めるにあたり重要なポイントです。

 

まとめ

プロジェクト全体の納期を管理する際には、
クリティカルパスを重点的に意識し、管理する必要があります。

クリティカルパスを導き出すためには、
プロジェクトの各作業を細かくリストアップすることから始めます。

その後、各作業にかかる工数を推測し、スケジュール内の関連性を明確にします。

クリティカルパスに含まれる作業に遅れが発生すると、
その分だけプロジェクト全体のスケジュールも遅延します。
クリティカルパスに含まれる作業は特に注意を払いましょう。

このクリティカルパスを進めるに辺り、
納品までに1本のクリティカルパスを通すことは稀であり、
全工程の前半では、不透明な箇所も多いはずです。

その場合、全工程の中で「マイルストーン」を設置することで、
各マイルストーンに向けたクリティカルパスを考えていくことが必要です。

 

おまけ:プロジェクトを成功させるための5つの質問

プロジェクトの開始時には何を考えれば良いのでしょうか。

指針として「ドラッカー5つの質問」を流用した「プロジェクト5つの質問」を紹介します。

  • プロジェクトの目的はなにか
  • 顧客のニーズはなにか
  • このプロジェクトが提供すべき価値はなにか
  • プロジェクト計画はなにか
  • 良い仕事とはなにか

もともと、経営者に向けたものですが、プロジェクトに置き換えた時にもとても大事な観点です。

是非、プロジェクト計画時にはこの質問に対してメンバー全員で考察してはどうでしょうか。

参考:経営者に贈る5つの質問

 

michiya Michiya Maki

最近はマネジメント業務に従事しています。 得意分野は顧客に寄り添った問題解決アプローチ。ブログでは、多種多様なツールを利用した効率化等を書きたい気持ち。 趣味は温泉と音楽とスノーボード。

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