ブロックチェーンへの考え方
ブロックチェーンが持つ本来の価値
それは、システムが「信用」を担うこと

「仮想通貨=ブロックチェーン」は過去のもの。人・組織・コミュニティの在り方に変革をもたらすブロックチェーンの真の価値
ビットコインがブームとなった頃、その根幹技術であるブロックチェーンは、しばしばその特性をこのように解説されました。「改ざんされにくくトレーサビリティに向いている」「堅牢性の高いセキュアなシステムを構築できる」。みなさんも幾度となく聞いたことがあると思います。 しかし今、ブロックチェーンへの見方に変化が起きています。「分散型に近い社会や組織を形成するのに向いている」「ならばトークンを軸としたコミュニティ・エコノミーを実現できるのでは」と。 ブロックチェーンが持つ本来の価値、それは他でもない「システムが信用を担保できる」ということです。私たちINDETAILは、このブロックチェーンの本質を理解し、その特性を最大限に活かすことで、地域やコミュニティが抱える課題解決のための新規事業の創出に取り組んでいます。

トークンとコンセンサスアルゴリズムが、コミュニティ・エコノミーを成立させる

社会(=コミュニティ)とは、経済(=エコノミー)という価値の交換手段となる基盤のもとに成り立っています。このコミュニティとエコノミーを実現するのにブロックチェーンは向いています。なぜならブロックチェーンには、通貨と同様の機能を持つトークンを作る力と、規制・統治の仕組みを構築するコンセンサスアルゴリズム(合意形成)の機能があるためです。コミュニティにおいては、トークンが価値を定量化し、コンセンサスアルゴリズムが法律・ルールとして機能します。
この土台の上に人間が立てば、もはや立派な社会として成立します。しかも、必ずしも場所は実社会である必要はありません。インターネットという無限の領域の中で、共通の価値観や志向を持ち合わせた人同士をつなぎ、その中で経済を回していくことができるのです。私たちの日常生活圏では形成しがたい、多様なコミュニティの形成を可能にする。これこそがブロックチェーンが秘める最大の可能性です。
舞台装置は出そろった。“四種の神器”でレガシー産業に革新を

スマートフォンの普及により、人が常時オンライン化される時代になりました。アプリケーションを介して全世界がつながり、新たなビジネスモデルが次々と誕生。企業は、いかにして自社のサービスにユーザーを囲い込むかを競い合いました。こうして確立されてきたのが、基本サービスを無料で提供し、広告表示やアップセルで収益をあげるフリーミアムや、定額でサービスを継続的に提供するサブスクリプションです。これらサービスが成功したことで、まず集めるべきはユーザーの数である、というセオリーができあがりました。
そして今、企業が集めるものは「人」から「人がもたらすさまざまな情報」へと変わってきています。2020年に商用サービスが本格化される5Gにより、スマートフォンだけでなく、あらゆるモノからデータが収集されるようになるのです。
今まで収集できていなかったデータが収集できるようになることで、そこには大きなビジネスチャンスが生まれます。
例えば、サプリメント商品を飲み始めた人の日々の体調情報を記録し、その効果をデータとして立証することができれば、サプリメントの価値を上げることができます。このように、少し想像しただけでもさまざまなチャンスがあることに気づかされます。
このデータ利活用を実現するのが、「Cloud / IoT / AI / Blockchain」です。
「IoT」はユーザーから毛細レベルでのデータを取得し、その膨大なデータの保管場所として「Cloud」があり、そこに溜まるデータの保管方法として「Blockchain」。それらを分析し、活用策を見出すのが「AI」です。
私たちはこれら4つのテクノロジーを「四種の神器」と銘打ち、これを武器にしてレガシー産業へのイノベーションに挑戦していきます。